生産管理システム導入
金属部品加工の中小企業で、生産管理システムの導入によって見積〜生産〜売上の管理を効率化した事例です。会社の成長のスピードに業務管理の仕組みが追いつかないという、好業績の企業で抱えがちな課題の解決に取り組みました。当組合では、業務プロセスの見直しから始め、金属部品加工の中小企業に適した生産管理システムの選定、購入時のIT導入補助金の活用や導入時に発生する様々な課題の解決まで一貫してサポートし、生産管理の効率化が実現しました。
製造業(金属部品メーカー)
課題 | 生産管理のIT化、情報のデータベース化 |
---|---|
利用サービス① | 業務プロセスの最適化 |
利用サービス② | 勤怠・業務管理システムの導入 |
導入期間 | 6カ月 |
- 生産管理システムを導入する前は、どのような課題がありましたか?
- 「過去の実績を効率的に検索したい」「進捗状況をリアルタイムで把握したい」「売上や機械ごとの加工実績の分析を簡単に行いたい」といった明確な課題がありながら、売上が右肩上がりで伸び続ける状況の中で、日々の仕事以外に時間を割くことが難しく、課題解決が後回しになっていました。また、社内でこのような課題を解決しようとすると、複数の部署からメンバーを人選してプロジェクトチームを作る必要がありますが、今までにそのような経験が無かったため、どのように進めればよいのかという悩みも抱えていました。
- 業務プロセスの最適化・システムの導入でどのような成果がありましたか?
- 自分たちでは無くしたり、やり方を変えたりすることに抵抗がある業務プロセスについて、業務フロー図をもとにその業務の必要性や問題点の説明をして頂いたので、抵抗なく受け入れることが出来ました。従来は手書きの帳票で管理している業務プロセスが多く、生産管理システムによるデータベース化は大きくやり方が変わるため、社内から反発の声が出ることを予想していました。しかし、業務プロセスの最適化と併せて取り組んだことで、自分たちの業務が効率化されるとの期待から、全従業員が積極的にシステムの導入に取り組んでくれました。そして、生産管理システムによって、見積などの営業活動に関する情報や加工に関する情報がデータベース化されたことで、実績の検索の効率化や加工の進捗状況のリアルタイムでの把握が出来るようになりました。これにより、価格や納期などの問合せを頂いたお客様をお待たせする時間が短縮され、結果としてお客様の満足度の向上という成果に結びつきました。
- システム導入の過程はどうでしたか?
- 生産管理システムの提案をしてくれる業者は何社もありましたが、業務プロセスの最適化とシステムの選定まで含めた提案をしてくれたのはneconoteだけでした。当社の事業は金属部品加工といっても、単品加工が多い多品種少量の生産形態のため、業務プロセスが特殊で市販されている生産管理システムの導入は難しいと思っていました。しかし、金属部品加工に精通したneconoteの中小企業診断士の方が、何度も当社に足を運んで業務プロセスの現状把握と課題の抽出を行い、改善案を作って提案してくれました。そして、その改善案をもとに市販されている生産管理システムのほとんどのメーカーに出向き、機能とアフターサービスの調査をしてくれたので非常に助かりました。当社は関東北部に立地しており、生産管理システムのメーカーの多くは東京都内にあるため、調査をするのは容易ではありません。また、購入時にIT導入補助金の活用もサポートして頂きました。
- 今後の取り組みはどのようなことを想定していますか?
- 生産管理システムに蓄積したデータを、営業活動や経営管理に役立てていきたいです。今後、ますます世の中の動きが早くなる中で、当社も生き残っていくためには迅速な意志決定を行い、成長を持続できるように経営していかなければなりません。そのためには、生産管理システムのデータから読み取れる社内の異変や動きをいち早く捉えて適切な対策を講じ、売上の増大や原価の低減へと繋げていくことが必要だと考えています。
「業務プロセスの最適化」によって対応した本プロジェクトでは、市販されている生産管理システムの調査を行い、事業の内容に最も適したシステムを選定して導入しました。選定の段階から中小企業診断士がアドバイスだけでなく自ら調査を行い、導入から運用までを一貫してサポートする新しい中小企業支援のサービスを是非ご体験下さい。