よく見られる課題
安価にクラウドサービスを利用できるようになり、蓄積されるデータ量も日々増加する中、データをビジネスに活用したいというニーズも高まっています。しかしながら、経営資源が限定的な中小企業にとって、データを活用したいと思いつつも、なかなか進められていないという企業がよく見られます。以下のような課題を抱えていることが多いのではないでしょうか。
- 社内のデータをどのように活用できるのかが分からない
- データをどのように分析すればよいか分からない
- 社内にデータ分析ができる人材がいない
当組合の考え方
社内のデータには売上データ、顧客データ、会計データ、人事データ、製造データなど様々な種類のデータがあります。そのような既存データを活用した取り組みやすい短期的なアプローチとして、以下の二つの方法が考えられます。
①データを見える化して課題発掘と今後の戦略立案に役立てる
まずは、第一歩として、保有しているのデータを可視化(見える化)することを推奨します。顧客層別・地域別・部署別・費用別などの区分別、または時系列など様々な切り口で集計を行うことにより、現状の問題を浮き彫りにすることが出来ます。また、見える化による分析の結果を基に改善施策を立案し、施策の効果のシミュレーション、実施後の効果測定を行うことも可能です。日次や週次などの頻度で管理を継続する場合は、ダッシュボード(集計・指標化したデータを一画面で管理するツール)を使う方法もあります。
②経営課題に対して有効なデータを選定してデータを分析する
例えば、経営課題が売上向上・顧客数の増加であった場合、その因果関係や影響度合いを分析にによって明らかにすることができます。売上や顧客数が「何によって、どの程度影響を受けているか?」という関係性の分析、あるいは過去のデータを基に「今後はどのように推移しそうか?」という将来予測・トレンドを分析することも可能です。分析ツールとしては、Excelやフリーの統計ソフトなども活用できるため、ソフトウェア投資を最小限に抑えながら取り組むこともできます。
長期的にはデータ収集・蓄積の仕組みの改善を推奨
既存のデータは、データ分析を目的として蓄積されたものではないことがほとんどであるため、実行可能な分析には限界があります。本来は必要な項目がないために実現できない分析が発生する、あるいは入力の方法がバラバラでであったり欠損値の発生に偏りがあったりするために分析の精度が低くなってしまう、といったことがよく見られます。
目的を達成するデータ分析を実現するためには、短期的な分析に取り組みながら、最終的にどのような分析を行うかを検討して、分析に必要な粒度・精度でデータが収集・蓄積できるように仕組みを長期的に整備しなおすことを検討していくのが良いでしょう。
基本的な進め方
財務、売上、人事データ、製造データなど、分析に活用できるデータの種類は多岐にわたります。まずは、貴社の経営課題や想定する管理方法などをヒアリングして、分析テーマの設定とアプローチの検討から始めます。一般的には、以下のような流れで進めていきます。
課題の設定 | 現状を整理して解決すべき課題を設定 |
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保有データの調査 | 社内にどのようなデータが存在するか確認 |
仮説の設定 | 課題解決のための仮説と仮説の検証方法を設定 |
アプローチの選定 | どのようなアプローチで分析を行うか、どのような分析手法・ツールを用いるかを選定 |
データ加工・統合 | 社内にあるデータを加工してデータ同士の関連付けを行い、分析に利用できる形式に整備 |
データ分析の実行 | データ分析を実行、数値の妥当性を検証し、分析結果を解釈 |
改善策の立案 | 分析結果を基に改善するための施策を立案 |
効果検証と改善 | 改善施策を実施後、データによる効果検証を実施 |
分析要件定義(課題の設定~分析アプローチの選定) | 10万円~(税別) |
分析(データ加工・統合、分析の実行、改善策の立案) | 15万円~(税別) |
フォローアップ(効果検証と改善) | 5万円~/回(税別) |
上記は基本パターンの場合の目安料金です。貴社のご要望をお聞きして見積りしますので、まずはお問合せください。
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